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ダイヤモンドの査定 パート14(カラーグレーディング)

前回、どのように、ダイヤモンドのカラーグレーディングが行われるか次回にお伝えしたいと申し上げましたが、その前にもう少しカラーグレーディングの際に使用されるマスターストーンについてお話ししたいと思います。

マスターストーンを選ぶには厳密なガイドラインがあり、その条件を詳細にお伝えしましたが、その中でマスターストーンは天然ダイヤモンドが望ましいことをお伝えしました。

この部分を少し掘り下げてみたいと思います。

天然のダイヤモンドで決められた条件を満たすマスターストーンを選ぼうとすると品質の良いダイヤモンドを選ばなければならなくなるので、どうしても1個の石のコストが高くなってしまいます。

また、その品質のダイヤモンドをD~Zまでの中で3個から5個、またはそれ以上そろえようとするとコストもさることながら、時間と手間がかかります。D~Zまでの色の石23個を全部そろえようとするとかなりの時間とお金がないとなかなかできません。

そこで代替案として人工的に作られるダイヤモンド類似石・キュービックジルコニア(CD)で代用できないかと考えるのは当然の成り行きです。

キュービックジルコニア(CZ)ですから、単価も天然ダイヤモンドよりもかなり安く色も人工的に作り出すことができるので、意図する色の石をD~Zまでそろえることが容易にできます。

しかし、GIAでは、ダイヤモンド類似石・キュービックジルコニア(CZ)によるマスターストーンの代用は推奨していません。

その理由は以下の通りです。

①天然ダイヤモンドの黄色の色味はキュービックジルコニ(CD)の黄色の色味と若干違う。

②キュービックジルコニア(CD)は天然ダイヤモンドよりも色の分散が多く、パビリオン側から石を見た時に天然ダイヤモンドより輝いて見えてしまう。

③キュービックジルコニア(CD)の色が永遠に同じでなく、時の経過とともに黄色の色味が変色する。

以上の理由から天然のダイヤモンドを推奨することは理にかなっていると言えます。

 

マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学公認鑑定士)蔡 彰訓