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ダイヤモンドの査定 パート17(カラーグレーディング)

前回に引き続きマスターストーンについて掘り下げてみます。

以前、マスターストーンは蛍光性が全くないか、あっても弱い物が良いということをお伝えしました。

そもそも蛍光性とは何でしょうか?

 

蛍光性とは紫外線ライトを当てた時に対象物が反応して輝く性質のことを言います。

ダイヤモンドにはこの蛍光性があるものとない物があり、ない方がよいといわれています。

その理由は蛍光性が強いとダイヤモンドの見た目を変化させてしまうからです。

 

蛍光性には、”無、弱、中、強い、かなり強い”というように蛍光性がないものからかなりあるものまで、5段階で蛍光性の強弱を表記します。

GIAは長年の研究で蛍光性が外観に著しく影響を与えることは無いとしていますが、それでも、”中”くらいやそれ以上のの蛍光性となってくると、ダイヤモンドの見た目に影響を与え始めます。

特にこの蛍光性が”かなり強い”と紫外線の含まれる光に反応して、石が油でコーティングされたかのようにみえてしまいます。

太陽には紫外線が含まれており、外で太陽光に蛍光性の強いダイヤモンドをかざすとこの見え方が顕著に表れます。

 

また、蛍光ライト(紫外線ライト)を使った暗い部屋に入ると石が反応して青色、黄色、白等に輝いている反応を見ることができます。

よくディスコやバーでワイシャツが青に輝いていたりするのを見ることがありますが、ワイシャツが紫外線に反応して青く輝いているからです。

同じように、暗室で蛍光性のあるダイヤモンドに紫外線を当てると、青色や黄色・白色などに輝きます。

 

無色透明の透き通った石であることがダイヤモンドの魅力であるため、日本ではこの蛍光性による見え方の変化は好まれません。

よって、蛍光性の強弱によって流通価格に差が生じてきます。

蛍光性のないダイヤモンドは、蛍光性のあるダイヤモンドよりも価格は高く、蛍光性が強まるにしたがって価格は下がっていきます。

 

少し脱線しましたが、この蛍光性があるということは上記のように石を見た時の印象を変えてしまいます。

色を見るカラーグレーディングを行う場合、油ぽく見えたり、青色や黄色に輝いたりするように、見た目が変化することは、色の違いを見る上で影響を与えるため、そういう要因は極力排除しなければなりません。

よって、GIAでは色の違いを見る上で外観に影響のない蛍光性の石、つまり全く蛍光性が”無”か、あっても”弱”のダイヤモンドをマスターストーンとして選ぶというガイドラインを作っています。

 

マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学会公認鑑定士)蔡 彰訓