マルキヤ
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9:00~20:00

日本の質屋さんの歴史は800年!?

(前回からのつづき)

前回お話しした物の貸し借りによる

助け合いがもととなり、

貨幣経済への転換とあいまって

物を質に取って営業を行う質屋さんが

登場することに。

 

日本に質屋さんの商売方法が定着したのは

鎌倉時代のようで、

平 清盛による日宋貿易が活発化して

大量に宋銭が輸入されるようになることで、

物々交換から貨幣経済へと変わった頃なんだとか。

 

これを裏付ける資料として、

1180年から1235年までの

56年間にわたり記録されたとされる

藤原定家の日記「明月記」があり、

 

この文献のなかで、「土倉」という

当時の質屋さんの名称が初めて登場し、

これをもって、質屋さんの歴史は

鎌倉時代に始まったとされているよう。

現在が2019年だから、ざっと計算すると

840年ほどの歴史があることになる・・・

 

有名ブランドのルイ・ヴィトンの創業が1854年、

シャネル 1910年、グッチ 1921年、

エルメス 1837年、ロレックス 1905年、・・・

どれも200年に満たないだなんて。

それを考えると質屋さんの歴史って

かなり長い!?

 

質屋・歴史でググってみると

質屋さんの歴史は700年

というのをよく見かけるのだけど、

質屋さんが登場する文献(明月記)が作成された年代から計算すると、

ゆうに800年。

質屋さんのもととなる、物による貸し借りの制度が

日本に入ってきた頃から計算すると

ゆうに1000年。

息の長い商売であることは間違いなさそう!

 

お寺と質屋さんの歴史を考えてみると・・・

その長さとあいまって、裏に流れている

助け合う心と、奉仕の精神が

とても重要に思えてきてしまう。

その時、主人の感動が少しわかったような気がして・・・

 

 

明日香