マルキヤ
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抗原とは?抗体とは?

種痘記念日、ワクチンの話をしてきましたが、

その中で、何度も、「抗原」、「抗体」、という言葉が

登場しました。わかっているようで、

いざ説明しようとすると、案外きちんとできないので

調べてみました。

 

抗原とは、

簡単に言うと、体内に侵入してきた異物。

もう少し詳細に言うと、その異物の表面にある物資の総称

難しく言うと、抗体が異物と認識して結合し免疫反応を

引き起こす物質のこと。

ウイルス、細菌、カビ、微生物、原虫(単細胞生物)、

寄生虫、植物細胞(花粉)人工的科学物質などがある。

 

抗体とは、

上記の異物が体内に侵入した時に、これを攻撃するために

体の中で作られる物質の事を言います。

抗体は、タンパク質の一種で、免疫グロブリンと

呼ばれています。

抗体は、侵入してきた異物にある抗原と結合して、

異物を排除するよう働きかけます。

 

不思議なのは、体はどんな異物が侵入してもその抗原に

ぴったりと結合する抗体を作ることができるということ。

また、抗体は少しでも違うと抗原には結合せず、

完全に一致しなければなりません。

 

こうしてぴったりと合う抗体が異物の抗原に結合すると、

抗体が異物に凝集して沈殿させ、感染力を奪ったり、

マクロファージや好中球とよばれる貪食細胞を活発化させ、

結合した抗体ごと、異物を食べてさせてしまうのです。

 

なんか、だれが作ったの?と思えるくらいよく出来ている

話しだと思いませんか?でも、誰が作ったわけでもなく、

生物、人間の進化によって作り出された代物である

というところがすごいと思いませんか?

 

というわけで、体内に大量の抗体をできるだけ早く

作り出せれば、侵入してきた異物が悪さをする前に

除去できるということにつながるわけで、

これを促すのがワクチンということになるわけです。

 

とにかくよくできた話で、

生物の神秘とはこのことですよね・・・

 

 

明日香