マルキヤ
059-227-0001
9:00~20:00

アメリカ大統領選史上初のテレビ討論2

前回からのつづき・・・

討論会場に入る前から既に向き合い方が違っていた

二人の候補者。

 

ケネディー候補のイメージコンサルタントが

テレビ討論に向けて用意周到にイメージ戦略を組んで

臨んだケネディー候補に対し、

 

討論の中身が重要というスタンスでテレビ討論に臨み

ぶっつけ本番でも勝てるとの自信をもって討論した

ニクソン候補、

 

討論会場でも

両候補のスタンスの違いが細部にわたって際立ちます。

 

当時のアメリカの一般家庭では、

まだまだ、白黒のテレビが主流であったため、

白黒の世界では、この色の違いが下写真のように

顕著に表れることになります。

 

左がケネディ―候補、右がニクソン候補

 

ケネディー候補のスーツは濃い紺色

STUDIO COCOASSO HPより

 

スタジオの壁は薄いグレーであったため、

ケネディー候補の紺色のスーツは

際立ち、テレビ映りがよく、

力強い印象。

スーツにしわがあったとしても目立たない

 

一方、

ニクソン候補のスーツはグレー

STUDIO COCOASSO HPより

 

スタジオの壁は薄いグレーであったため、

ニクソン候補のグレーのスーツは

背景に溶け込んで、弱くぼやけた印象

逆にスーツのしわを目立たせていました。

 

また、

ケネディー候補はテレビ映りを気にして

顔をはっきりさせるメイクしていたのですが、

ニクソン候補は見た目をあまり気しなかったため、

体調が悪かったにも関わらずメイクをせず、

髭も伸びたままでした。

 

討論最中も、堂々とした雰囲気を醸し出した

ケネディ―候補にたいして、

体調がすぐれず、疲れから顔色も良くなく、

討論の最中、ことあるごとに汗をハンカチで拭う

ニクソン候補。

 

SANSYUDO TAILOR HPより

 

 

実際の討論をラジオで聞いていた有権者は

ニクソン候補の方が内容はよかった、

という判断を下し、

 

同じくラジオを聞いていたケネディー陣営は、

ケネディ―候補は敗北すると感じていたのです。

 

しかしTV視聴者は、ケネディ―候補は

若さがあふれ、情熱的で頼もしいリーダー

というイメージを持ち、

勝利するのはケネディ―候補であると

感じる一方で

 

テレビ映りの良くなかったニクソン候補は

討論の内容でケネディー候補より

勝っていたにも関わらず、

大統領にはふさわしくないという印象を

持たれてしまったといい、

 

形成は逆転し、ケネディ―候補が僅差で勝利する

ことになったのでした。

 

これ以降、大統領選では、イメージ戦略を考える

イメージコンサルタントという仕事が

脚光をあびることとなり、

 

イメージ戦略がいかに重要であるか、

どのように人に見られるのか、その外見戦略が

重要なポイントになっているとのこと。

 

私も、身に付ける服、アクセサリー、パンプス、

ヘアスタイル、等々 どのようにみられるのか

やっぱり気にしなきゃダメなんだと

再認識いたしました。

 

でも、ユニクロが一番気楽でいいんだけど・・・

 

 

ちなみに、討論会場での2人の候補者の

白黒画像と、カラー処理した画像もありました。

白黒とカラーのイメージの違い、

結構はっきりわかります。

 

白黒画像 STUDIO COCOASSO HPより

 

カラー画像 STUDIO COCOASSO HPより

 

 

明日香