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ダイヤモンドの査定 パート19 (Color Grading)

前回まではダイヤモンドのカラーグレーディングを行うために整えなければならない項目をお話ししてきましたが、いよいよどのようにカラーグレーディングを行うかを解説させていただきたいと思います。

 

カラーグレーディングを行う前にすること。

カラーディングを行う前に以下の3点を確認しておく必要がございます。

 

①検体であるダイヤモンドをきれいにする。

まず初めに、ダイヤモンドをきれいにします。ダイヤモンドは汚れや油を吸着しやすく、汚れたままでは光がダイヤモンドをきちんと透過せず本来の色を見えなくしてしまいます。汚れ(手垢)や油(皮脂)を取り、新たな埃などがつかないように、高品質極細繊維でできたジュエリークロスを使ってふき取ります。これでも取れない頑固なよごれがある場合、水と洗剤を混ぜた溶液の入った超音波洗浄機に入れて、よごれを振るい落としながら洗浄します。

 

②クラリティー(透明度)をグレーディングする。

以前もお伝えしましたが、ダイヤモンドの傷や石の中の内包物やがどれくらいあるのか確認しグレーディングします。その際プロットといってダイヤモンドのどの位置に内包物や傷かあるかをダイヤモンドをかたどったチャートの上に記す作業を行いますが、この作業で確認した内包物の種類、位置を念頭に入れておきます。

 

③石に蛍光性があるかないかを確認する。

これも以前お伝えしましたが、紫外線ライトをあてて石が発光するかしないか、するならどの程度発行するかを確認しておきます。

 

以上が確認できたら、いよいよカラーグレーディングに入ります。

 

マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学会公認鑑定士)蔡 彰訓