マルキヤ
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2月29日はニンニクの日

今日は、ニンニクの日

2=にん、2=に、9=く

= にんにく の語呂合わせで

「ニンニクの日」なんだそうで

まあ、今日は何の日かと聞かれたら

すぐにわかるかな。

 

でも、それよりも、なぜ、あの、

くさいけどパワーがつく植物を

ニンニクと呼ぶようになったのか

ご存知の方はあまりいないかも・・・

 

これ実は、私の得意分野のはず?の仏教が

関係していると言われています。

 

ニンニクの文献上の歴史は古く、

古代エジプトの頃に既に食されていたことが

壁画に描かれています。

 

ピラミッドの建設に携わった労働者達が

ニンニクを食べている様子が

壁画の中に見つかっているそうで、

 

そのエジプトから、シルクロード→中国→朝鮮

といった経路でニンニクが伝わったとされていて、

日本には弥生時代に入ってきたといわれています。

 

日本最古の歌集、万葉集にも

ニンニクが蒜(ひる)や大蒜(おおひる)

という名前で登場します。

 

歌集の中では、ニンニクと一緒に

鯛の刺身を食べる光景が

歌に詠まれています。

 

ニンニクの語源は、

「恥や屈辱に耐え忍び、心を動かさないさま」を表す

「忍辱(にんじょく)」という仏教用語なんだそう。

 

当時の仏教では、大蒜(おおひる)= ニンニクには

強壮作用があり、精力が増し、

性格を荒っぽくするとされ、

これが僧侶の修行の妨げになるということで

食べることが禁止されていたらしいのです。

 

しかし、当時の修行は今よりも格段に厳しいもので、

宗教上、動物性たんぱく質を摂取しない僧侶たちが

その厳しさに耐えるためには、

どうしてもスタミナが必要。

 

厳しい修行と向き合うためには、

強壮作用のある大蒜(おおひる)= ニンニクを

食べるしかなかったらしいのです。

 

そこで、大蒜(おおひる)を隠れて食べる行いを

「恥や屈辱に耐え忍び、心を動かさないさま」

を表す言葉「忍辱(にんじょく)」と呼んで

スタミナをつけていたのだそう。

 

「今から「忍辱」するぞ」といって、

厳格であるはずの僧侶達がニンニクを

こっそり食べていたかと思うと

なんだか滑稽な感じがするのは私だけかしら!?

 

このニンニクをこっそり食べる行為の呼び名「忍辱・

にんじょく」がなまって「にんにく」となり、

やがて植物自体の名前が「大蒜(おおひる)」から

「にんにく」へと変わっていったんだそう。

 

そして、その植物に対して使っていた漢字は

そのまま「大蒜」として残り、

読み方がだけが「おおひる」から「にんにく」に

変わっていったらしいのです。

 

いやぁ~僧侶も人の子!

って私が言ったら罪深い!?ですよね。

あ、でももう、お寺から質屋さんに嫁いだから

許されるかしら・・・(>_<)

 

 

明日香