マルキヤ
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誕生石・1月 (ガーネット18 パイロープ4 屈折率)

パイロープガーネット(Pyrope Garnet)4

 

では、屈折率とはなんでしょうか?

「物質中での光の進み方を記述する上での指標」

(ウキペディア 屈折率より)

「空気中の光の速度と、宝石中での光の速度の比」

(gem-land.com 屈折計より)

ということなのですが、

 

その求め方は

「真空中の光速を物質中の光速で割った値」です。

(ウキペディア 屈折率より)

 

真空の中で進む光の速さを1としたとき、

ある物質の中で光が進む速さが0.5だとすると

1÷0.5で 屈折率が2となります。

 

この屈折率の2というのは、

ある物質の中を光が通過するためには、

真空の中を光が通過するよりも

2倍の時間がかかるということを意味しています。

 

別の物質の中で

光が進む速さが遅くなるとどうでしょう?

例えば0.5よりも遅い0.2だとすると

1÷0.2で屈折率が5となる。

さっきは2倍でしたが、今度は5倍かかるということを

意味します。

 

つまり、スピードの違いが大きければ大きいほど

屈折率、つまり、屈折の度合いが大きくなる

ということになります。

 

これは、

光が物質を通過する際に

光が物質に到達するまでのスピードと、

物質に入って進む際のスピードに違いが生じると

光を屈折させていると考えることができます。

 

また

「光速は物質によって異なるため、

屈折率も物質によって異なる」

(ウキペディア 屈折率より)

 

つまり、

物質の中を光が通過するときのスピードは

物質によって違うため、

屈折率の値はそれぞれの物質によって異なることになり、

それぞれの物質固有の屈折率があるということになります。

よって、この屈折率が計測できれば、

物質を特定することできるということになります。

 

今回のケースでは、

パイロープガーネットとルビーは違う物質なので、

光がそれぞれの物質の中を通る際の屈折率は、

パイロープガーネット = 1.746

ルビー =1.762~1.770

と異なり、それぞれ物質固有の屈折率となります。

 

よって、赤い石が

パイロープガーネットなのか

ルビーなのかは、

屈折率を計ることで特定が可能となるわけです。

 

うまく説明できたでしょうか・・・

 

つづく・・・

 

 

明日香