マルキヤ
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ダイヤモンドの査定 パート27 (Color Grading)

2021年1月27日 18:50:27 更新

ここまで、カラーグレーディングの

テクニックに関する話をしてきましたが、

グレーディングの際に

気を付けなければならないことは

 

マスターストーンと

検体となるダイヤモンドを比較する際

石を取り違えてしまうといった

間違いが起らないようにすること。

 

以前もお伝えしましたが、

カラーグレーディング行う時

検体のダイヤモンドとマスターストーンを

隣どおしに並べて移動させながら比較するため、

 

マスターストーンと

検体となるダイヤモンドの

大きさが変わらないと

どこかの時点で入れ替わってしまう

可能性があります。

 

GIAなどでは、そうならないよう、

授業で生徒が扱うマスターストーンには

石のガードル部分にレーザーで

マスターストーンである旨の刻印が

施されていて、

 

講師が授業の終わりに

マスターストーンをもとに戻す際には

必ずその刻印を確かめて、

石が入れ替わっていないか確認するのです。

 

不慣れな生徒が勉強のために

マスターストーンをあつかっているため、

検体のダイヤモンドと入れ替えてしまったことが

何回かありました。

 

ひどいケースでは、

カラーグレーディングしている最中に

並んでいた数個のマスターストーンと

検体のダイヤモンドを

ピンセットで引っかけて

順番をぐちゃぐちゃにしてしまう

ってことが実際に起こっていました。

 

小さくて、高価であるがゆえに、

不注意は禁物!

なのです。

 

マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学会公認鑑定士)蔡 彰訓

 

 

 

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