マルキヤ
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ダイヤモンドの査定 パート31 (Color Grading)

2021年2月12日 15:43:30 更新

ダイヤモンドのカラーグレーディングを行う場合、

通常のプロセスより難しくなる場合として

前回までの3つと、以下の残り1つが考えられます。

 

④いびつな形をしている石の場合

ダイヤモンドのカラーグレーディングは

以前にもご説明させていただいたように

カットのよいラウンドブリリアントカットの

マスターストーンと比較しながら行いますが、

 

検体となるダイヤモンドが

マスターストーンとは違う

いびつな形をした石だった場合、

単純に比較することができなくなります。

 

リングにセッティングされたダイヤモンドを

ダイヤモンドのテーブル面を上にした

Face up 状態でダイヤを見た時の

ダイヤの外周、ガードルまでの部分を

クラウンと呼び、

 

ダイヤモンドのテーブル面を下にして

机の上に置いた時に見える石の

ガードルから上のとんがった部分を

パビリオンと呼びます。

このどちらかの高さが通常より

短かかったりもしくは長かったりすると、

ダイヤモンドはいびつな形に見えてしまいますが

 

このいびつな形はダイヤモンドの色にも影響を与え、

いびつな形でないダイヤモンドと比べた時

特にパビリオンの長さが短いと色は薄く見え、

長さが深いと色は濃く見えてしまうので、

 

いびつな形のダイヤモンドの

カラーグレーディングを行うときは

こうした現象を念頭に入れて

グレーディングしなればなりません。

 

マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学会公認鑑定士)蔡 彰訓

 

 

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