マルキヤ
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屈折計20(スポット法の50/50法)

更新 (2021年11月1日 20:23:18)

宝石の曲面で屈折率を測る場合

スポット法を使うことをお伝えしておりますが、

宝石によって、

屈折計のヘミシリンダーと宝石との

設置面での見え方が変わってきます。

 

その見え方によって

スポット法の3方法の

① 50/50法

② 点滅法

③ 平均法

のどれかを使って屈折率を計測することになります。

 

一番正確に屈折率を測ることができるのは

① 50/50法ですので、

まず、この方法で測定できないか試します。

 

STEP1

屈折液を

極少量、ヘミシリンダーの周りの

銀色のプレートに垂らし

 

その上に石を置き

石の曲面に屈折液を付着させて

ヘミシリンダーの上に置きます。

(後日写真アップ)

 

STEP2

石は曲面で安定しないため、

ヘミシリンダーの上で静止できないときは

石が動かないようにそっと手を添え

そのままの状態で、丸い窓の中のメモリを見ます。

(後日写真アップ)

 

ATEP3

スポット法では、レンズと偏光板は使用しません。

丸い窓の中のメモリを見て

ヘミシリンダーのメモリで3メモリ以下の

水滴のような

小さな丸い、どちらかという小さい楕円の

スポットが見えるまで

眼球を動かさず、頭を動かすようにして

視線をヘミシリンダーの上下に動かします。

(後日写真アップ)

 

屈折液が大量につき過ぎていると

小さなスポットではなく輪郭のぼやけた

水たまりのように見えるので、

この時は石を一旦ヘミシリンダーから外し

ヘミシリンダー上の屈折液をティッシュでふき取り、

石を再度ヘミシリンダーの上に置きます。

3メモリ以下の小さなスポットが現れるまで

この作業を繰り返します。

 

STEP4

3メモリ以下の

小さなスポット(水滴のような丸い粒)を見つけたら

先ほどと同じように視線を動かして

その水滴の中の色が透明から濃い色に

上から下、下から上へ温度計のメモリが上がるように

変化するようであれば、50/50法が使えます。

 

 

透明の部分と濃い部分が小さなスポットの中で

半分半分になったら、その時のメモリを読みます。

これが屈折率となります。

(後日写真アップ)

 

以上の方法で屈折率を計測する方法が

スポット法の50/50法と呼ばれる方法です。

 

つづく・・・

 

 

明日香

 

 

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