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ダイヤモンドの査定 パート39 (Cut Grading)

2022年11月2日 17:55:11 更新

ダイヤモンドのテーブルサイズは、

ダイヤモンドのテーブルの直径が、

ダイヤモンドのガードル直径に対して

どのくらいなのかを比較し、

パーセント(%)で表現する。

 

そして、

ダイヤモンドのテーブルサイズは、通常、

ダイヤモンドのテーブルの直径とガードルの直径を

実測して計算し、パーセント(%)で表示することを

ダイヤモンドの査定 パート37でお伝えしました。

 

しかし、ダイヤモンドを査定する際に、

時間をかけて実測できない時の有効な方法として

実測せずに石を見るだけで

おおよそのテーブルサイズを見極める方法が、

以下の2つあることを、

ダイヤモンドの査定 パート36、37でお伝えしました。

 

① The Ratio Method

② The Bowing Method

 

この2つの方法がどういったものなのか?

まずは

① The Ratio Method を見てみたいと思います。

 

The Ratio Methodは

ダイヤモンドをフェイスアップ状態、

つまり、ダイヤモンドリングを

指にはめて、上から石を見る状態にした時に

ガードルからテーブルの端までの下図のAの直線と、

その線を延長して

ダイヤの中心のキュレットまでの下図のBの直線の

一本線を思い浮かべます。

その一本線の直線のうち、

Aの直線部分とBの直線部分の長さを比較します。

つまり、Aの直線を1とした時、

Bの直線はその何倍となるのか。

その数値によって、テーブルサイズが何パーセント

になるのかわかるのが

The Ratio Methodです。

 

 

例えば、上図のように

Aの直線を1として、Bの直線が1の場合

Aの直線は、Bの直線の1倍

つまり、どちらとも同じ長さということになりますが、

この場合のテーブルサイズを実測すると54%となるため、

Aの直線とBの直線が同じ長さになるときは、

テーブルサイズは54%になると推定できます。

 

Aの直線の長さ=Bの直線の長さ=54%、

これを記憶しておけば、

54%がすぐに導き出される。

これが、The Ratio  Method です。

 

では、Bの直線が変化すると、

テーブルサイズがどのように変化するか、

次回、見てみたいと思います。

 

つづく・・・

 

マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学会公認鑑定士)蔡 彰訓

 

 

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