マルキヤ
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ダイヤモンドの査定 パート2

前回、ダイヤ類似石の中には一見しただけではダイヤと見分けが付きにくい石がある事をお伝えしました。

私達の仕事は、こうした石とダイヤを見分けないといけません。

それにはダイヤの特性を利用します。

ダイヤの特性はその硬さです。

鉱物の硬さを10段階で表すモース硬度で最高の10。

ダイヤと何かを擦り合わせた際、ダイヤ以外の物に全て傷をつけてしまう地球上で最も硬い鉱物です。

この硬さゆえ、ダイヤを宝石(ブリリアントカット等の多面体)にカットすると面と面の接線が鋭利な刃物のようにシャープに見えます。

硬度が落ちる類似石はこうなりません。

どうしても面と面の接線が丸くなってしまうのです。

鑑定の際にはこれを10倍の倍率で確認します。

ただ類似石の中にはダイヤの硬さに近く、かなりシャープに見える石があり、決定打とはいきません。

そうなると別のダイヤの特性を使って鑑定することになるのですが…詳しくは次回で。

マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学会公認鑑定士)蔡 彰訓