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ダイヤモンドの査定 パート13(カラーグレーディング)

前回、ダイヤモンドのカラーの評価(カラーグレーディング)は、無色の石を最高のランクとして基準に設定し、その無色から評価されるダイヤモンドにどれだけ色がついているかを判断し等級付けを行う作業であることを説明させていただきました。

では、調べようとするダイヤモンドの色が、どの等級にマッチするのかをどのように見極めて評価するのでしょうか?

通常、鑑定機関では、天然のダイヤモンドでDからZまでカラーグレーディングされた無色~黄色味のついた23石を基準石として所有しており、これをマスターストーンと呼びます。

このマスターストーンと評価する石を比べて、どのマスターストーンの色に近いかを判断し、そのマスターストーンのカラーグレードと同じ等級を評価する石の色とします。23石の色味の具合は、GIAのホームぺージ、GIAカラーグレーディングをご覧いただくと微妙な色の違いがわかると思います。

このマスターストーンは、色さえきちんと表していればどんな石でもよいというわけではなく、石をマスターストーンとして選ぶための厳密なガイドラインがあり、その範疇の石しかマスターストーンに選ぶことはできません。

 

マスターストーンとして選ぶために必要とされる条件(ガイドライン)

①大きさ(Carat)

最低0.25カラット以上。しかし、0.30~0.40カラットが望ましい。

 

②蛍光性(Fluorescence)

全く蛍光性がないか、あっても弱い物。

蛍光性とは、紫外線をあてた時に対象物が輝いて反応するその度合い。

 

③透明度(Clarity)

SI1かまたはそれ以上のクラリティー

 

④カラー(Color)

無色~ライトイエロー、つまりカラーグレーディングの等級D~Zまで。

 

⑤カット(Color)

ラウンドブリリアントカットの石のみ。ファンシーカットの石は不可。

 

⑥プロポーション(Proportions)

一見、あ、ダイヤモンド・ラウンドブリリアントの形としてきれいと思える石。

つまり、ダイヤモンドのクラウン部分の高さ=12~16%

ダイヤモンドのパビリオン部分の深さ=41%から45%

ダイヤモンドのカードルの厚さ=Thin(細い)からVery thick(大変厚い)

 

⑦石は天然ダイヤモンドが好ましい。

 

⑧マスターストーンの数はD~Zまでの色で少なくとも3石から5石、またはそれ以上を揃えることが望ましい。

 

こうした厳密なガイドラインの下、選ばれたマスターストーンと評価するダイヤモンドを比べてカラーグレーディングを行うわけですが、マスターストーンと全く同じ色の場合ではなく、その色よりも若干薄い色、または濃い色といった場合どうするのでしょうか?

また、単純に色を比べるだけではきちんとした評価ができない落とし穴(目の錯覚?)があったりして意外にむつかしいのです。

さて、どうするのでしょうか?

その詳細は次回で!

マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学公認鑑定士)蔡 彰訓