マルキヤ
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ダイヤモンドの査定 パート8(Clarity Grading)

前回、ダイヤのクラリティー(透明度)の鑑定を行う場合、まず真上から(フェイスアップの状態)石の内部を見て、含有する内包物が肉眼で確認できればIクラスに、確認できなければSIクラスから上のクラスとなることはお伝えしました。

確認できなかった場合、まず、その石がSIクラスかどうかを見極めます。

10倍のルーペを使用して、石の真上から石の内部を見ます。

見た瞬間、容易に石の内部に内包物があると認められれば、SIクラスの上のVSクラスではないことが決定し、SIクラスの中での類別になります。

内包物の性質・大きさ・数・位置・色によって上級のSI1、下級のSI2のどちらにするか決定します。

ただ、SI2と判断した後で、石の中に含まれる内包物を再度肉眼で見ると確認できることがあり、もしやIクラスだったのではと判断に迷うことがあります。

内包物の大きさ、位置等によってIクラスとするほうが妥当な場合や、そのままSI2でよい場合もでてきますが、この判定は石を数多く鑑定してクラス分けの感覚を身につけて初めてできる鑑定の際の難しいポイントの1つです。

マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学会公認鑑定士)蔡 彰訓