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ダイヤモンドの査定 パート9(Clarity Grading)

前回、ダイヤのクラリティー(透明度)の鑑定で石をSIクラスと判断した場合の判定方法までをお伝えしました。

Iクラス、SIクラスの石でもないと判断されると、その石はVSクラス以上ということになりますが、10倍のルーペを使用して容易に発見できない内包物の性質・大きさ・数・位置・色を探すことになるため、SIクラスより上の、VS、VVS、IF、FLクラスなのかを決定するには、かなり鑑定眼を養わないと難しくなってきます。

10倍のルーペを使用して、判断できるのはVSクラスの中のVS1もしくはVS2までと言われ、注意深く石の内部を見て何かを発見できればVSクラス、できないようであれば、VVSクラス以上ということになります。

VSクラスに鑑定する場合の注意点に、10倍のルーペを使用して初めて発見できる大きさの空の雲のように濁った白濁の内包物(クラウドと呼ばれる)があります。

この内包物は比較的容易に発見できるためSIクラスと判断しがちですが、クラリティーに与える影響が少ないため、この内包物の存在を無視してVSクラスと鑑定してよいとされています。

マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学会公認鑑定士)蔡 彰訓