2020年 01月20日
当店から歩いて５分のところに
聖観音立像がご本尊となっている
津観音（通称・観音さん）がございます。
この津観音、実は日本３大観音の１つで、
東京浅草、浅草寺の浅草観音
名古屋大須の大須観音
と並んで３つ目に数えられています。
津観音が３つ目であることは
おそらくほとんどの方々が
知らないのでは・・・
私もお恥ずかしながら
主人から言われるまで
知りませんでした・・・
というのも、
浅草寺・浅草観音や
名古屋大須・大須観音の知名度を考えた時、
まさかこんな津市の片田舎に
日本３大観音の１つがあるなんて
考えてもみなかったんです。
で、少し調べてみると
実は３大観音にふさわしい
歴史があることが分かってきました。
奈良時代の初め、
津市の海岸、
伊勢阿漕ヶ浦（あこぎがうら）
の沖で漁師の網にかかったのが
ご本尊となっている聖観音立像で
これをおまつりして開山したのが
津観音といわれています。
足利義政、
織田信長の弟・織田信包
徳川家など
多くの有名な時の
権力者から寄進をうけ、
江戸時代にブームとなった
お伊勢参りの際には
人々が伊勢神宮への道中に
必ず立ち寄り
参拝することが
習いとなり、
「津に参らねば方参り」
と言われる由縁ともなったそうで
名実ともに３大観音の１つだったようです。
ところが、戦火によって
そのほとんどが焼失し
昔の荘厳な面影はなくなってしまった。
それでも、津市の市民から
愛されている観音さん
ほぼ市民の力のみで
今の形まで復興してきたとのこと。
そんな日本三大観音の１つである
観音さん（津観音）
是非、お立ち寄りいただいて
その歴史に思いを巡らしてみては
いかがでしょうか？
そんな思いでいると
ふっと、私の実家のお寺にも
なにか歴史的なことあるんじゃない・・・
と思ってみた。
明日香
