今日は、ニンニクの日
2=にん、2=に、9=く
= にんにく の語呂合わせで
「ニンニクの日」なんだそうで
まあ、今日は何の日かと聞かれたら
すぐにわかるかな。
でも、それよりも、なぜ、あの、
くさいけどパワーがつく植物を
ニンニクと呼ぶようになったのか
ご存知の方はあまりいないかも・・・
これ実は、私の得意分野のはず?の仏教が
関係していると言われています。
ニンニクの文献上の歴史は古く、
古代エジプトの頃に既に食されていたことが
壁画に描かれています。
ピラミッドの建設に携わった労働者達が
ニンニクを食べている様子が
壁画の中に見つかっているそうで、
そのエジプトから、シルクロード→中国→朝鮮
といった経路でニンニクが伝わったとされていて、
日本には弥生時代に入ってきたといわれています。
日本最古の歌集、万葉集にも
ニンニクが蒜(ひる)や大蒜(おおひる)
という名前で登場します。
歌集の中では、ニンニクと一緒に
鯛の刺身を食べる光景が
歌に詠まれています。
ニンニクの語源は、
「恥や屈辱に耐え忍び、心を動かさないさま」を表す
「忍辱(にんじょく)」という仏教用語なんだそう。
当時の仏教では、大蒜(おおひる)= ニンニクには
強壮作用があり、精力が増し、
性格を荒っぽくするとされ、
これが僧侶の修行の妨げになるということで
食べることが禁止されていたらしいのです。
しかし、当時の修行は今よりも格段に厳しいもので、
宗教上、動物性たんぱく質を摂取しない僧侶たちが
その厳しさに耐えるためには、
どうしてもスタミナが必要。
厳しい修行と向き合うためには、
強壮作用のある大蒜(おおひる)= ニンニクを
食べるしかなかったらしいのです。
そこで、大蒜(おおひる)を隠れて食べる行いを
「恥や屈辱に耐え忍び、心を動かさないさま」
を表す言葉「忍辱(にんじょく)」と呼んで
スタミナをつけていたのだそう。
「今から「忍辱」するぞ」といって、
厳格であるはずの僧侶達がニンニクを
こっそり食べていたかと思うと
なんだか滑稽な感じがするのは私だけかしら!?
このニンニクをこっそり食べる行為の呼び名「忍辱・
にんじょく」がなまって「にんにく」となり、
やがて植物自体の名前が「大蒜(おおひる)」から
「にんにく」へと変わっていったんだそう。
そして、その植物に対して使っていた漢字は
そのまま「大蒜」として残り、
読み方がだけが「おおひる」から「にんにく」に
変わっていったらしいのです。
いやぁ~僧侶も人の子!
って私が言ったら罪深い!?ですよね。
あ、でももう、お寺から質屋さんに嫁いだから
許されるかしら・・・(>_<)
明日香