マルキヤ
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4月12日はパンの日

今日、4月12日はパンの日。

 

江戸時代、天保13年、1842年4月12日に

当時の伊豆・韮山(にらやま)の代官だった

江川 太郎左衛門 英龍が、

 

長崎のオランダ屋敷で働いていた料理人で、

製パン技術を覚えていた、作太郎に

韮山(にらやま)の自宅に

パン焼き窯を作らせ、パンを焼き

第一号「兵糧パン」ができ上がった。

これが日本で初めに焼かれたパンで、

これを記念し、パンの日としたとのこと。

 

この記念すべきパン第一号が「兵糧パン」

と呼ばれたのは、当時の徳川幕府が置かれていた

国際状況と関係があります。

 

1840年に中国でアヘン戦争が起こり、

ヨーロッパの列強に侵略される中国の姿を

目の当たりにした徳川幕府が、外国軍が

日本にも攻めてくることを恐れ

これに備えるために軍用の携帯食料として

パン作りを命じ、完成したパンであったため

「兵糧パン」としたとのこと。

 

このパンは今でいう乾パンに

近いものだったそうで、

まずまずの評判を得て、その後

大規模なパン製造所が完成し、数多くのパンが

作られるようになったとのこと。

 

ところで、そもそも、パンって何語?

英語?いやいや、パンは英語で

「bread・ブレッド」のはず。

 

ラテン語の食料を意味する「panis・パニース」を

語源とする単語で、パンを意味する言葉は

フランス語では「pain・パン」

イタリア語では「pane・パネ」

スペイン語では「pan・パン」。

 

あ、フランス語のpain、それとも

スペイン語のpanから来ているのか?

と思ったら、正解は

ポルトガルの「pao・パン」に由来するものなのだとか。

 

スペインとポルトガルが海路を使った

覇権争いを繰り広げていた大航海時代、

16世紀半ば頃、ポルトガル船が日本に来航し、

鉄砲とキリスト教が伝来したことは有名ですが、

 

その時、同時に伝来したのがパンで、

ポルトガル語の「pao・パン」の呼び方が

そのまま名前となったとのこと。

 

うーーん、パンの話ってなかなか興味深い!

ちなみに、英語の「bread・ブレッド」は

ゲルマン語の「brauen・ブラウエン」が語源

なのだそう・・・

 

 

明日香