マルキヤ
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東京ディズニーランドの裏話3

では、なぜ、パークができる前、

世間では失敗すると評判が悪かったのに、

成功できたのでしょうか?

 

その話をするには、

押さえておかなければならない事実が1つ。

そもそも、なぜ、東京ディズニーランドだけが、

ディズニーの直営ではなく、日本現地法人の

オリエンタルランドとフランチャイズ契約を

結んでいるのでしょうか?

 

東京と千葉の県境の千葉県側に位置し、

1300万人の人口を抱える東京に近い

380万平方メートルもの海に面した

広大な浦安の埋立地

 

ちなみに、

ディズニーランド自体は51万平方メートル、

ディズニーシー自体は49万平方メートル。

足しても100万平方メートル。

オリエンタルランドに払い下げられた土地、

380万平方メートルがいかに広いか、

よくわかる話です。

 

巨大なテーマパークを作るにはうってつけの土地

のように思えるから、最初から、これはいける!と

ディズニーが判断し、浦安で作る予定

だったのでは?と思うけれど・・・

 

浦安に決まるのはかなり後の話で、

じつはディズニーは当初、日本進出を嫌がっていた

って知ってました?

 

今でこそ、ディズニーランドは、

本家本元の

カリフォルニア州、ロサンゼルスのディズニーランド、

フロリダ州、オーランドのディズニーワールド、

フランスのユーロディズニー、

中国上海、香港のディズニーランド、

そして東京ディズニーリゾートと

地球を一周するように存在していますが、

 

当時はアメリカのカリフォルニアとフロリダの2か所

だけで、東京は初の海外進出の話だった・・・

しかも、そのころ、フロリダのディズニーワールドの

エプコットセンターを作っていて、

海外にパークを作るほどの資金的な余裕もなく

海外でのビジネスモデルが確立していたわけでもない。

 

その上、当時奈良県にあった、奈良ドリームランドが

ディズニーランドを模倣して著作権を侵害している

としてもめており、日本に対するイメージが悪く、

進出は考えられなかった。

 

そこで、ディズニーが土地の取得も、

一切の建設費も出さず、最低限のリスクで、

確実にお金が入る海外進出が果たせる方法として

ライセンス料(ロイヤリティー)が手に入る

フランチャイズ方式でパークを作ることを

思いついたというわけ。

 

海外進出の話は日本だけではなく、21の諸外国から

もオファーがあったのだとか。

当初、日本でもディズニーランドを誘致したい

と名乗りを上げた場所は、千葉県浦安市の他に

岩手県盛岡市、茨城県ひたちなか市、千葉県我孫子市、

神奈川県横浜市、川崎市、静岡県清水市、御殿場市、

長野県大鹿村と結構数多く存在していた。

 

前にもふれた法外なロイヤリティーを

要求できた背景には、

ディズニー社の経営方針だけでなく、

こうした、様々な場所からの誘致合戦があったことも

要因の1つとも考えられ、

 

事実、場所を決めるにあたって

ディズニーは既に早い段階から浦安を選択していて、

オリエンタルランドと良い条件で契約ができるよう

最後まで候補地として、大鹿村、清水市の2か所を

残していたとする話が残っているのだそう。

 

結局、オリエンタルランドは、

法外なロイヤリティーを払う契約を

ディズニーと結ぶことになったわけなのですが、

このお話し、成功するどころか

余計にうまくいかなくなる

という話の流れになる・・・!?

 

 

 

明日香