マルキヤ
059-227-0001
9:00~20:00

東京ディズニーランドの裏話4

オリエンタルランドは、法外なロイヤリティーを

ディズニーに支払うことになり、

開園当初、あんなにディズニーに払うのだったら

東京ディズニーランドは、どっちみち早くに失敗する

と世間ではささやかれていた・・・

 

なのに、そうはならなかった理由!?

あの厳しい条件の契約は

・45年間の契約

・ロイヤリティーはチケット代の10%、飲食代の5%

・土地買収費用、建物建設費はオリエンタルランド負担

 

だったわけですが、

この契約では、園内で売られるグッズの

代金に対するロイヤリティーが

低く設定されていたのです。

 

厳しい契約を受け入れる上での妥協点だった

とのことですが、これがオリエンタルランド側に

おおきな利益をもたらすことになったのだそうです。

 

日本人って、どこかへ行くと

お土産として様々なグッズを

買って帰宅、普通に知人に配ったりしますよね。

だけど、アメリカにはこの文化がほとんどありません。

 

主人のアメリカ人の友人も、どこへ連れていっても、

自分が欲しい時はグッズを買いますが、だれかのために

グッズをお土産として買うというところを

あまり見たことがありません。

 

うちに来たアメリカ人の友人が

お土産を持ってきたりすると

主人はいつも、「なんか日本人化してる!」と言って

友人をちゃかし、友人も、「でしょ!?」と言って

2人が笑うのが常です。

 

こんなに外国人の行き来がある

今でさえそうなのですから、

契約を結ぶ当時は、おそらくディズニーの担当者も

日本でグッズがそんなに売れるものだとは

思ってもみなかったのでしょう。

 

事実、アメリカのディズニーランドでは、

グッズの売り上げに占める割合は

そう多くはありません。

が、日本では飲食より圧倒的にグッズの売り上げの方が

多いのだそうです。

 

このことをオリエンタルランド側は、

十分わかったうえで契約を結んでおり、

飲食代やチケット代で売り上げる

ことよりも、魅力的なグッズを作ることに力を入れ、

結果的に現在の東京ディズニーランドの収益の割合は

チケット代が42%、飲食代が22%、お土産代36%

この数字からも、お土産代(グッズ)の方が飲食代を

抜いていることがわかります。

 

これに、日本人が経営することによる

日本人にあった運営、

ゲストへのきめ細やかなおもてなしのサービスや

日本の文化にあったイベント等が加わり、

オープン初年度の入場者数は

990万となったとのこと。

 

フランチャイズ契約だったからこそ、

オリエンタルランドの収益が上がることになった

と言っても過言ではないですよね。

 

開園10周年の記念式典の席で、

当時のディズニー社のCEOの

マイケル・アイズナーさんが

「フランチャイズ契約にしたのは、ディズニー史上、

最大の失敗だった」と冗談交じりに

コメントするくらい、

東京ディズニーランドは成功していたのでした。

 

 

明日香