マルキヤ
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真珠の品質の評価2

前回(6月4日のブログ)からのつづき・・・

前回お伝えしたように、主人は先ず大きさを確認して、

次に「巻き」と「照り」を見るそうです。

 

「巻き」とは真珠玉の核の周りに巻かれた

真珠層のことで、

真珠層の厚みが厚いと「巻き」が厚い

真珠層の厚みが薄いと「巻き」が薄いと言います。

 

「照り」とは真珠が放つ光沢のことで、

真珠層の「巻き」が厚いと光沢に深みが増し

色はよくなります。

 

「巻き」と「照り」は密接に関係していて、

「巻き」がよければ必然的に「照り」も良い。

 

真珠の玉の直径が大きいほど稀少性が増しますが、

大きくても「巻き」や「照り」が薄かったら

真珠としての価値があまり出てこなく、

 

また、「巻き」や「照り」が良くても7ミリ程度だと

買取り価格に反映しずらい、

と言った側面があり、品質をみるためには、

それぞれのポイントをチェックして

総合的に判断しなければならないとのこと。

 

 

「巻き」を見る場合、当店では真珠の玉に

光を透過させ核の厚さと真珠層の厚さを確認したり、

 

ネックレスになっている玉の場合は、

糸を通している穴から核と真珠層の境目を目視して

真珠層の厚さを確認します。

 

通常、「巻き」が厚いと真珠層が幾重にも

巻いているため、元々の核の白濁色が隠されてゆき、

品質が良いものはキラキラと深みのある玉となります。

 

そうした玉は必然的に光をよく反射し、鏡のように

玉の周りの光景が玉の上に映るようになります。

また、真珠の中に干渉色が生まれ、奥深いかがやきが

生まれます。よくCD盤を光にかざすと、きらきらと

虹色に光ってみえますが、真珠に現れる干渉色は

これと同じ原理です。

 

主人は、「巻き」が厚く「照り」が良いかどうか

判断するのに、真珠に映っている天上の蛍光灯やライト、

自分自身をみるそうで、

 

くっきり真珠玉の上に映っていれば「良い」玉として、

逆に、ぼーっと映っていると、「良くない」玉と

判断しているとのこと。

 

このようにして玉の実測のデータを記憶に

とどめておきながら、「巻き」と「照り」の

評価をきめ、次の作業に移るのだそうです。

 

次のチェックポイントは「色」「きず」「形状」。

その話は次回で。

 

 

明日香