前回からのつづき・・・
土用の丑の日の意味がはっきりしたところで、
本題の、なぜ土用の丑の日に鰻をたべるのか?
この話はラジオやテレビで盛んに報道されているので
ご存知の方多いのではと思います。
いつから、人は鰻を食べるようになったのでしょうか。
1000年くらい前から!?という人もいる中で、
文献を見てみると、7世紀から8世紀ころに編纂された
「万葉集」の中に夏痩せには鰻を食べると良いといった
話が出てきます。土用の丑の日は季節の変わり目
ですから、体調を崩しやすい時期、鰻を食べると良い
ということを経験から知っていたということになります。
今のようにたくさんの人々が鰻を食べるようになったのは、
江戸時代の頃からで、これは、有名な発明家、平賀源内が、
夏に売れない鰻を何とか売れるようにするために、
鰻屋の店先に「本日丑の日」と書いて貼るよう勧めたのが
始まりと言われているのだそう。
お店がこの張り紙を貼ったところ、鰻がよくうれるようになり、
これを見た他の鰻屋も同じような張り紙を
店先に貼るようになったため、
江戸中に夏に鰻を食べることが広まっていったのだとか。
実際、鰻にはビタミンA・B郡が豊富に含まれており、
疲労回復、夏バテ防止、に適している食べ物。
夏に鰻を食べるように仕向けたことは理にかなっていた
ということになります。
つづく・・・
明日香