マルキヤ
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秋のお彼岸6(お供え物)

前回からのつづき・・・

江戸時代に定着した

お彼岸にはお墓参りに行くことが、現代でも

多くの日本人の間で習慣になっているわけですが、

 

お墓参りに行くときに持って行くものや

お供え物に決まり事ってあるのでしょうか?

 

お彼岸は基本的にご先祖様に会いに行く

というスタンスですが、だからと言って

特別なことをする必要はなく、

 

通常のお墓参りのように、お花とお線香、

故人の好物だったお供え物で大丈夫。

 

それよりも、会いに行ったという事実が

何よりもご先祖様がお喜びになることと

考えると良いかと思います。

 

うちの実家のお寺でも、

特に変わったことをすることは無く

お参りに来られる檀家の皆様の

ご先祖様のご冥福をお祈りして

心からのご奉公をさせていただきます。

 

 

ただ、昔からの習慣で、お彼岸にふさわしい定番の

お供え物というのはあるようで、

春分の日には「ぼたもち」

秋分の日には「おはぎ」をお供えするのがよいとか。

 

お供え物に季節の花とコラボさせているというか、

春分の日の頃に咲くのは牡丹の花なので

春のお彼岸には

「牡丹の花(ぼたんのはな)」→「牡丹餅(ぼたもち)」

 

秋分の日の頃に咲く萩の花なので、

秋のお彼岸には

「萩の花(はぎのはな)」→「御萩(おはぎ)」

といった具合です。

 

呼び方だけでなく、素材にも理由があるようで、

ぼたもちもと、おはぎは、こしあんと粒あんといった

あんこの種類に違いはありますが、どちらも

あんこを使っています。

 

あんこの原材料である赤い色の小豆は縁起物で、

長寿を願ったり、魔除けをしたりする色とされていて、

 

小豆から作ったあんこを大量に使うぼたもちやおはぎを

ご先祖様や亡くなった方々を偲ぶ際にお供えすることで

子孫の長寿と魔除けへの願いがこめられているのだとか。

 

また、ぼたもちも、おはぎも、

もち米とあんこの2つを合わせることで出来ており、

そうした意味のお供えをするということは、

ご先祖様と自分たちの心を合わせるという意味も

含まれているのだとか。

 

ぼたもちやおはぎが、

とても高尚な食べ物に見えてきました(笑)

 

つづく・・・

 

 

明日香