前回からのつづき・・・
5色の金平糖を1粒づつ取り出し
緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)さんの
5色金平糖
駄菓子屋さんの5色金平糖
左右に並べてみました。
左が緑寿庵清水さんの金平糖
右が駄菓子屋さんの金平糖
皆さんいかがでしょうか?
見た目から言えることは
緑寿庵清水さんの金平糖の方が
イガ(角)の長さは明らかに長く、
大きさも駄菓子屋さんの金平糖より
一回り大きい。
ピンク色の金平糖で比べてみると
その違いは歴然。
左が緑寿庵清水さんの金平糖
右が駄菓子屋さん金平糖
金平糖のイガ(角)は、
前にもお伝えしたように
成長させるのが難しく、
時間もかかります。
また、砂糖を結晶化するのに
時間がかかることから
大きさはかけた時間に比例することになり、
緑寿庵清水さんの金平糖の方が
手間暇かかっていることが
見て取れます。
味は?
緑寿庵清水さんの金平糖は、
イガ(角)に長さがあるせいか、
最初は口の中でゴロゴロしますが、
舌に金平糖の側面全体がくっつかず、
そのおかげで、
最初はあまり甘さを感じませんが、
徐々に甘さが増し、ほのかに香る
とても上品な甘味が口の中いっぱいに広がります。
一方、
駄菓子屋さんの金平糖は
イガの長さがないせいか、
口の中でゴロゴロしないため
入れた瞬間から
金平糖の側面全体が舌に接するようになって
甘さを直接感じるようになるため、
香りよりも甘さが前面にでてくるようになり、
砂糖を直接口に入れているような感覚が残ります。
舐めずにかむとどうでしょうか?
緑寿庵清水さんの金平糖は
砂糖を結晶化させるのに、
相当の時間をかけているので
粉々にならず、ある程度の大きさのかけらで
口の中に残るため、
食感も良く、風味が口いっぱいに広がります。
一方、駄菓子屋さんの金平糖は
かむと、砂のようにばらばらになって
じゃりじゃりするようになり、強い甘さばかりが
前面に出るようになります。
当然と言えば当然ですが、明らかに
緑寿庵清水さんの金平糖の方に軍配が上がります。
おそらく糖分の質自体もよいのだと思います。
緑寿庵清水さんの金平糖は
口の中で風味を長く楽しめ、
上品ですてきな甘さ、
と表現できそうです。
つづく・・・
明日香