前回からのつづき・・・
ガーネットは通常赤茶色の石を主に想像しますが、
青色を除いて、色は多種多彩。
結晶の構造が同じガーネットグループ内において
化学成分の違いによって、
鉱物学的に16種のガーネット鉱物が存在し
そのうちの6種が
宝石として扱われています。
その6種のうち、
赤色系のガーネットは、
構造式「〇〇3 〇〇2 (SiO4)3 」の真ん中の部分、
「〇〇2」に共通して、
「Al2」アルミニウムを持つため
俗にアルミニウムガーネット、
もしくは赤い色の石が多いので
赤ガーネットとも呼ばれていますが、
そうしたガーネットを
「パイラルスパイト(Pyralspite)」と呼び
「パイラルスパイト グループ」として大別され、
以下の3種に分類されます。
①パイロープガーネット(Pyrope Garnet)
この種はケイ酸塩 SiO4 とアルミニウム Al に
マグネシウム Mg が入ったもの
= Mg3 Al2 (SiO4) 3
②アルマンディンガーネット(Almandine Garnet)
この種はケイ酸塩 SiO4 とアルミニウム Al に
鉄が Fe3 が入ったもの
= Fe3 Al2 (SiO4) 3
③スペサルティンガーネット(Spessartine Garnet)
この種はケイ酸塩 SiO4 とアルミニウム Al に
マンガンMn が入ったもの
= Mn3 Al2 (SiO4) 3
以上3種のガーネットが
パイラルスパイト グループとして
分類されているわけです。
明日香