マルキヤ
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誕生石・1月(ガーネット4)

前回からのつづき・・・

前回お伝えした3種の赤色のガーネット

①パイロープガーネット(Pyrope Garnet)

②アルマンディンガーネット(Almandine Garnet)

③スペサルティンガーネット(Spessartine Garnet)

が、パイラルスパイト グループとして

大別されているわけですが、

 

この系列の名前は、

三種のガーネットの頭文字

①Pyrope (パイロープ)のPyr

②Almandine(アルマンディン)のAl

③Spessartine(スペサルティン)のSp

をとってくっつけ(pyr + al + sp)

石という意味を示す -iteをつけて(pyralsp + ite)

Pyralspite(パイラルスパイト)としています。

 

上記の3種はケイ酸塩 SiO4 とアルミニウム Al に

マグネシウム Mg、鉄 Fe 、マンガン Mn の

どれかが入ることでできるガーネット

 

前回お伝えした構造式で言うと、

「○○3 Al2 (SiO4)3」の「○○」の部分に

マンガンMg か 鉄Fe か マンガンMn の

どれかが入るとできるガーネット

となるわけですが、

 

マグネシウム Mg 、鉄 Fe 、マンガン Mg の元素は

性質が似ているため、

ある温度と圧力の環境下で、

ケイ酸塩 SiO4 と アルミニウム Al に

1種類だけでなく2種類の元素が混ざり合って

結晶化してできるガーネットもあり、

 

その例としてよく知られているのが

アルマンディン パイロープの混合タイプ、

つまり、マグネシウム Mg と 鉄 Fe が

混ざって結晶化すると

・ロードライトガーネット(Rhodolite Garnet)

・モザンビークガーネット(Mozambique Garnet)

が生成されます。

 

また別の例として

パイロープ スペサルティンの混合タイプ、

つまり、マグネシウム Mg と 鉄 Fe が

混ざって結晶化すると

・マラヤガーネット(Malaya Garnet)

(別名・ウンバライト(Umbalite Garnet))

・カラーチェンジタイプガーネット

(Color Changetype Garnet)

などが生成されます。

 

2007年に初めて発見され、

まだ大粒が見つかっていない例として

アルマンディン スペサルティンの混合タイプ、

つまり、鉄 Fe と マンガン Mn が

混ざって結晶化すると

・アルマンディンスペサルティンガーネット

(Almandine spessartine Garnet)

が生成されます。

(ただ、発見されたこのガーネットには

少量のパイロープ、グローシュラーも

含まれているとのこと。)

 

 

6種のうち残り3種

緑色系(カルシウム(Ca)系)のガーネットは

ウグランダイト(Ugrandite)系列として大別され

以下の3種に分類されていて、

 

④ウバローバイトガーネット(Uvarovite Garnet)

⑤グロッシュラーガーネット(Grossularite Garnet)

⑥アンドラダイトガーネット(Andradite Garnet)

 

となりますが、こちらの詳細は

より話が細かくなるので次回に・・・

 

しかし、

化学的すぎて説明するのに私には荷が重い過ぎ・・・

でも、がんばりまぁ~す!

 

 

明日香