前回からのつづき・・・
前回お伝えした残り3種の緑色のガーネット
①ウバローバイトガーネット(Uvarovite Garnet)
②グローシュラーガーネット(Grossularite Garnet)
③アンドラダイトガーネット(Andradite Garnet)
がウグランダイト グループとして
大別されているわけですが、
上記3種はケイ酸塩 SiO4 と カルシウム Ca に
クロム Cr か アルミニウム Al か 鉄 Fe の
どれかが入ることでできるガーネットで、
前回お伝えした構造式で言うと、
「Ca3 ○○2 (SiO4)3」の「○○」の部分に
クロム Cr か アルミニウム Al か 鉄 Fe の元素の
どれかが入り、それぞれの3種のガーネットが
できるわけです。
赤色系のパイラルスパイト系列の場合、
それぞれの元素が混ざり合ってできる
混合タイプをお伝えしましたが、
今回のウグランダイト系列のガーネットは
赤色系のパイラルスパイト系列のガーネットと違い、
アルミニウム Al と 鉄 Fe のイオンの大きさが似ている一方
クロムCr のイオンの大きさが 小さく、
3種類がすべて混ざり合うことはありません。
ある温度と圧力で混ざり合うことができるのは
イオンの大きさが近い、アルミニウム Al と 鉄 Fe 。
つまり、グローシュラーガーネット(Ca3 Al2 (SiO4)3)と
アンドラダイトガーネット(Ca3 Fe2 (SiO4)3)
の混合タイプとなり、
・マリ・ガーネット(Mari Garnet)
が生成されます。
明日香