マルキヤ
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誕生石・1月 (ガーネット19 パイロープ5 単屈折)

パイロープガーネット(Pyrope Garnet)5

 

屈折率がパイロープガーネットとルビーを特定する

重要なポイントであり、明白な違いではあるのですが、

 

決定的な違いは

パイロープガーネットが

単屈折(SR)で

ルビーは

複屈折(DR)である

ということをお伝えしました。

 

この単屈折(SR)、複屈折(DR)とは、

何を表しているのでしょうか?

 

先ず、光は電磁波の一種で、

あらゆる方向に振動している

と考えられているということを前提として、

 

あらゆる方向に振動している光が

結晶(宝石)・非晶質内(ガラス、プラスチック)・液体等に

入射した際に

 

光の通過速度は遅くなるものの、

光の振動に影響を受けることなく

光が偏光せず通過していく現象を

単屈折(SR = Single Refraction)とよんでいます。

 

この単屈折、

①液体(液晶以外)

②ガラスやプラスチックのような結晶構造を持たない非晶質の物質

③鉱物を形作っている7つに分類される結晶系のうちの

1つである等軸晶系と呼ばれる結晶系の結晶

 

以上のような物質に光が入射した時に起こる現象で、

 

今回のケースのパイロープガーネットは

等軸系の結晶のため③に該当し、

単屈折(SR)ということになります。

 

ところで結晶系とは

鉱物を形作っている結晶内の結晶軸に合わせて、

分子がどのような並びになっているかを表していて

7種類に分類されています。

 

その7種類は以下の通り。

①等軸晶系

②六方晶系

③三方晶系

④斜方晶系

⑤正方晶系

⑥単斜晶系

⑦三斜晶系

 

では、複屈折とは?

そのお話しは次回で

 

つづく・・・

 

 

明日香