マルキヤ
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誕生石・1月 (ガーネット20 パイロープ6 複屈折1)

パイロープガーネット(Pyrope Garnet)6

 

前回、パイロープガーネットが単屈折であることと

単屈折とは何かについてお伝えしました。

 

一方、ルビーは複屈折であるため、

このことが屈折率と合わせて

パイロープガーネットとの決定的な違い

であることもお伝えしました。

 

では複屈折とは何なのでしょうか?

 

光は電磁波の一種で

あらゆる方向に振動している

と考えられているということはお伝えしましたが、

 

その光が結晶(宝石)に入射した際に

物質を通過するので、

単屈折の時と同じく

光の通貨速度はおそくなるものの、

 

単屈折のように光の振動に影響を受けることなく

光が通過していくのではなく、

 

光の振動が一定方向になり、

通過スピードの異なったふたつの偏光に分かれて、

光が通過していく現象を

複屈折(DR = Double Refraction)とよんでいます。

 

では、複屈折だと

どういうことが具体的におこるのか?というと

宝石学用語で、「ダブリング」と呼ばれる現象が起こります。

 

複屈折が起こる結晶を通して見えるイメージが

カメラのピントがあっていない時のように

二重に見えるのです。

 

例えば、線を1本描いた紙の上に

複屈折の結晶を置くと

結晶を通して見える線は

あら不思議

二本に見えるのです。

 

主人はこの手法を

水晶の玉として持ち込まれた時、

その玉が水晶かどうか判断する際に使っています。

 

水晶は複屈折なので線を引いた紙の上に置いて

水晶玉の中を見ると線が二重に見えます。

 

これがきれいに1本の線として見えていると

単なるガラス玉の可能性が大

ということになるのです。

 

つづく・・・

 

 

明日香