更新 2021年6月16日 18:32:22
今回一番説明したかった、
どのように検体となる石(宝石)の向きを変えて
最大と最小の屈折率を計測していくかは
以下のとおりです。
屈折計のヘミシリンダーのまわりの
銀色のプレート部分で宝石の底面に
屈折液を付けてから、
ヘミシリンダーの中央部分にスライドさせて
以下の画像のように、
ヘミシリンダーの左右の辺に
並行に宝石(石)を置き、
屈折計の蓋をしめ
拡大レンズと偏光フィルターを
屈折計に付け
偏光フィルターを少なくとも
右回りに90°
左回りに90°
回転させ
メモリの中の緑の線の示す
屈折率の最大と最小を計測します。
屈折率最小(1.65あたり)
屈折率最大(1.68から1.69あたり)
そして、ふたを開け、
宝石を30°、右に回して
屈折計の蓋を閉じ
再度、
メモリの中の緑の線の示す
屈折率の最大と最小を計測します。
このようにして計測が終わったら、
また、蓋を開けて
石を30° 動かし、屈折率を測定、
という作業を宝石が180°回転するまで
繰り返してゆきます。
180°回転させる理由は、
複屈折率(BI)が石を180°回転させて
計測された最大と最小の屈折率の差異と
定義づけされているからなのです。
つづく・・・
明日香