一緒に生活していると、
生まれも育ちも違うから
さすが!と感心することもある。
結婚すれば大なり小なり
誰もが感じる、あたりまえ。
その相手が質屋さんだったらどうなる?
うちの主人、
何気に目に入ってくるものの
品質の良し悪し、
真正品かどうか
いつも見極めている。
あ、あの真珠のネックレス、
なかなか巻きがよさそう。
あ、あの赤石のリング、
石の赤色に黒みが混ざりすぎ。
あ、あの石のカット、
かなりきれい。
あ、あのバック、最近はやっている。
あ、あの時計、査定額が高い。
でも、偽物多いんだよなぁ~
いったいどこの何を見て
そんなこと言っているのか?
わけがわからず
聞き流していたのだけれど・・・
ある時、渡航先で
ソフトボール大の
透明な玉が売っていて・・・
玉の中に写る背景が反転しているのは
水晶である証拠・・・
だから買わないか?と言ってきた。
ドラマで出てくるような
大きな水晶玉が欲しかった私は興味深々。
でも、主人がすぐ止めた。
大きなガラスのレンズでも
見方によって背景は反転する。
水晶の熱伝導率はガラスの8倍。
だから水晶に触ったとき
ガラスよりも冷たく感じる。
水晶は複屈折だから、
もしある方向の背景が二重に見えたら
水晶の可能性はある。
でもそのどちらも違うから
おそらくあれはガラス玉。
なんだか、名探偵コナンといるみたい。
主人はコナン君よりかわいくないけれど、
さすが質屋さん!と感心し、
頼もしくなって旅行を続けた・・・
明日香