前回からのつづき・・・
つまり、
「お彼岸(おひがん)」とは極楽浄土、
「此岸(しがん)」とは私たちが生きる世界。
三途の川をはさんで、「お彼岸」のあの世と、
「此岸」のこの世のが存在していて・・・
お亡くなりになった方々は、
「此岸」から三途の川を渡って「お彼岸」へ
渡った方々は、
時折、「此岸」、に姿を現すと考えられ、
それは、あの世とこの世が交差する時、
すなわち、その1つの機会がお彼岸の時期であり、
その場所はお墓になる・・・
日本に広く広まっている浄土思想に基づけば、
極楽浄土は西のかなたにあり、
春分の日と秋分の日は
太陽が真東から昇って、真西に沈むため、
この時期、お彼岸(あの世)と此岸(この世)が
一直線に結ばれることになり
最も近く、通じやすくなる・・・
その時にこそ、お墓参りをして
ご先祖様の供養をすることで
彼らのご冥福を祈ることができる・・・
この思いはやがて、ご先祖様だけでなく
祈りをささげることで、自分たちも
西のかなたの極楽浄土へ到達できるようになる・・・
そうした思いが、
お彼岸の時期にご先祖様の供養のために
お墓参りに行く行事として
人々の間に定着したとのこと。
こうした考え方は、日本独自の文化に育まれたもので
インドや中国ではお彼岸の行事はないのだそう・・・
お彼岸というものを、今回きちんと調べてみて
お彼岸の時期に、なき祖父母や伯母、ご先祖様の事を
思っていたことが、とても意味のあることと
再認識させていただけたことに感謝しつつ、
今はもう私の目の前にはいないけど、
なぜか身近にいるような気がして
つながりは決して失われてはいない・・・
そんな思いにさせていただけた、
今回の事すべてが、何かの導きだったのかも
と思わずにはいられなかった・・・
明日香