マルキヤ
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端午の節句って?4(お供え物)

前回からのつづき・・・

端午の節句の室内飾りの

お供え物のそれぞれの意味は・・・

 

粽(ちまき)には、

厄を避ける力があるとされていますが、

これは中国故事に基づいていると言われています。

 

2300年前の中国で

有名な政治家、詩人であった

屈原(くつげん)という人が、陰謀によって

川に入水自殺してしまったのです。

 

生前、屈原(くつげん)は国民から

とても親しまれていたため、

彼の死を哀れんだ人々が供養のために、

入水自殺した汨羅江に米などのお供え物を

投げ入れたのです。

 

しかし、屈原の亡霊が現れ、

その川に住みついていた龍によって

食べつくされてしまうと言ったため、

屈原の亡霊が言う通り、

龍が嫌う楝樹の葉でもち米をまいて

5行で邪気を払うとされる5色の糸でしばり、

粽(ちまき)をつくり川へ投げ入れたところ

龍に食べられることがなくなった

という中国故事。

 

この故事から、

楝樹の葉で巻く粽(ちまき)には、厄を避け、

邪気を払い、病気を避ける力がある

とされるようになり、端午の節句に粽(ちまき)を

食べるようになったと言い伝えられています。

 

ちなみに粽(ちまき)に巻いた葉は楝樹ではなく、

笹(ささ)、もしくは茅(ちがや)の葉だった

という説もあるとのこと。

 

ただ、この一連の粽(ちまき)と屈原の話は、

2つを結びつける記述が「風俗通義」と呼ばれる

当時の歳時記の記録に残っていないことから、

実際は屈原の話は粽(ちまき)とは関係のない話

(後でつけた話)とする説もあるのだそう。

 

柏餅(かしわもち)には、

子孫繁栄をもたらす力があるとされていますが、

これは、柏の葉の成長方法に理由があります。

 

江戸時代に江戸で生まれた柏餅。

使用される柏の葉は、

古い葉が落ちる前に新芽が育ち

若い葉が出てくることから、

 

家系が切れない、後継ぎが絶えない、

子孫が繁栄するという

イメージが生まれたようで、

縁起をかついで、端午の節句に

柏餅を食べるようになったのだそう。

 

 

菖蒲(しょうぶ)には、

厄除け、無病息災の意味がある

とされていますが、

 

端午の節句の時期に咲く

菖蒲(しょうぶ)の花が

古来より薬草として親しまれており、

その強い香りから

邪気を払うとされてきたためで、

 

端午の節句には、

菖蒲の花を入れた瓶子を飾ったり、

菖蒲の枕ら下に敷いて寝たり、

菖蒲を入れた菖蒲湯に浸かったり、

菖蒲を浸した菖蒲酒を飲むことで

無病息災を願ったのだそう。

 

こうした意味のある飾りを室内に飾り、

縁起をかついだ食べ物を食べることで、

男の子の健やかな成長と

立身出世をねがったとのこと。

 

こんな話を聞くと、

うちも、頑張って五月人形セットでも

手に入れようかと思う反面、

下世話な私はどうしても価格に

目がいってしまいます。

 

やっぱり、お店に行って

眺めるだけにしようかしら・・・

 

 

明日香