色を使った表現で疑問なもの、まずは赤。
「赤の他人」という言葉、良く聞きますよね。
「全くの縁もゆかりもない他人」の事を意味しますが、
この言葉、ドラマだけでなく、日常会話でも結構使います。
では、なぜ、
青い他人でなくて、黄色い他人でなくて、
黒い他人でなくて、
「赤の他人」と赤なのでしょうか?
説として2つあるようです。
1つ目は
「明(あか)い」が転じて「赤」となったという説。
「明(あき)らかなウソ」、「明(あき)らかに違う」
とかいうときの明らかの明(あか)
つまり、
「はっきりと」という意味の「明(あき)らか」が
「赤(あか)」へ変わっていき
「明らかな他人」が「赤の他人」へ変わっていった。
そうして「全く違う他人」という意味が「赤の他人」
という表現になったということ。
もう1つは
仏教用語の「閼伽(あか)」が
転じて「赤」となったという説。
皆さん、お仏壇やお墓にお水を供えたりしませんか?
仏教では、この供えられる水の事を閼伽(あか)と呼んでいて
この閼伽(あか)は普通冷たいので
冷たい水を供えるほどの冷たい関係というところから
他人との冷たい関係を表すのに、
閼伽(あか)が使われ、「閼伽(あか)の他人」となり、
閼伽(あか)が赤に転じて、「赤の他人」となったという説。
色を使った表現で疑問なものとして
「赤の他人」をあげましたが、
赤という色の意味は全くなく、
基本的に他の意味で使われて
当て字として赤が使用されている
と考えたらよいとのこと。
赤色から受ける激しい感情みたいなものが
影響して「赤の他人」っていう言葉ができたのかなぁ~
と勝手に想像していた私としてはちょっと残念・・・
明日香