前回からのつづき・・・
日本でのシュークリームの歴史を垣間見たところで、
シュークリームに大切なシュー生地について
もう少し生地について調べてみました。
以前から疑問だったこと。
シュークリームのシュー生地って
オーブンで焼くと信じられないくらい
ふわふわに膨らむ!
なんでそんなに膨らむのか?
今回調べていたらついでにその科学まで
わかっちゃったので、へーってことでお伝えします。
シュー生地を作るときは材料をとにかく混ぜて混ぜて
ヘラですくった時に、
ドローっとゆっくり落ちる粘り気のある状態まで
混ぜて混ぜます。
そしてオーブンのトレーの上に均一に並ぶように
生地を絞り出し、オーブンに入れて
180℃の温度で焼くと大きく膨らんで
シュークリームの外側の皮ができることになります。
この工程を科学的に考えてみると
以下の通りとなります。
オーブンで焼くと
まず生地に含まれる水分が水蒸気に変わります。
熱が加わることで水蒸気に変わった水分は
生地の外に出ようとします。
しかし、
生地を作る際に混ぜた小麦の中に含まれる
グルテンには粘り気があるので、
閉じ込められた水蒸気が生地の中で膨張し、
生地を膨らませて行きます。
ここで一緒に混ぜられている卵が焼けだし、
膨張し拡張してできた空洞の内面を固め
膨らんだままとなります。
以上の工程が理想どうりにすすんで
シュー生地が大きく膨らんで固まるためには、
生地の中の材料が均等に混ざっていないと
いびつに膨らんでしまったり
膨らまなかったりするので、
よく混ぜて粘り気のあるシュー生地になるまで
混ぜに、混ぜる必要があったというわけです。
だてに小麦をまぜたり、水を入れたり、牛乳いれたり
卵を混ぜたりしているわけではなかったんだぁ~
意味があったんだぁ~、考えた人すごい!
と感心してしまいました。
でもこの話、なんだかチューインガムをかんで
風船作るためにチューインガムをガンガンかむ
のと結構似てる?・・・
明日香