前回からのつづき・・・
ミルフィーユとしての歴史という観点で
層のある生地の起源ということになると
その歴史はもっと古く、
古代ローマの時代までさかのぼります。
当時、薄い生地を重ねて、その生地の間に
ヤギの生チーズとはちみつを混ぜたクリームを入れた
ミルフィーユという意味のお菓子が
既に存在していたとのこと。
ただ、このお菓子、何層にも生地の間に挟み込む
という意味ではミルフィーユですが、
現代のミルフィーユとは全く違いました。
それでも、その製法は北アフリカ、中東、モロッコや
オーストリアなどのローマの周辺国に
広く伝わったと言われており、
それぞれの国のお菓子に影響を与えたのだとか。
話をパイ生地に戻すと、前回お伝えしたように、
7~8世紀ごろにパイ生地の製法が
アラブからフランスに持ち込まれ、
パティシエであり、お菓子歴史家の
ピエール・ラカム (Pierre Lacam) 氏の著書によれば、
18世紀にはパイ生地がフランスのいたるところで
作られていたとの記述を残しています。
つづく・・・
明日香
作業中