マルキヤ
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ケーキの名前・ミルフィーユ5(ミルフィーユの歴史4)

前回からのつづき・・・

1742年に

18世紀の代表的なフランスの料理研究家、

ヴァンサン・ラ・シャペル(Vincent La Chapelle)氏が

書いた料理本の中で、

現在のミルフィーユの原型と思われる

お菓子のレシピが登場します。

 

このレシピの中のお菓子、

ミルフィーユ菓子 = Gateau de millefeuilles と呼ばれ

様々な素材が生地の中に挟まっていて、

とてもカラフルなんだとか。

 

その中身はというと、

あんずのマーマレード、赤すぐりのジュレ、

ラズベリーのコンフィ(砂糖漬け)、リンゴのジュレ、

赤すぐりのジュレ

を順番に生地の間に挟み込み、計6段となったところで、

まわりに色のついたグラサージュでコーティングして

層になっていることをわからなくしているケーキ

 

挟み込む生地は、パイ生地ではなく、生地に卵液を塗り、

その上に砂糖をまぶして、オーブンで焼いたもの。

 

聞いているだけでも、甘そうで

ボリュームのありそうなケーキ!

 

ミルフィーユの原型と考えられるこのミルフィーユ菓子は

ジュレやコンフィなど甘いものが挟んでありますが、

時代が移るにつれ、挟むものが

カスタードのようなクリームへと変化。

 

そして、

1867年に、

以前にもお伝えした、パテシエの

アドルフ・セニョ (Adolphe Seugnot) 氏が

考案した、ミルフィーユの完成形となる

ミルフィーユが登場することになります。

 

このミルフィーユは、パイ生地に

クリーム・パティシエール

= 濃厚なカスタードクリーム

を挟んだもので、

パイ生地のサクサク感とカスタードクリームのまったり感が

絶妙とのことで、大人気に。

 

それから150年以上、現在に至るまで

素材も形も変わることなく受け継がれ

作り続けられているケーキ、それがミルフィーユ

ということになります。

 

 

ミルフィーユって調べてみるとかなり奥深い!

「偉大なる古典」と呼ばれる理由が

わかったような気がしました・・・

 

つづく・・・

 

 

明日香