前回からのつづき・・・
金平糖として完成するまで、
天候、気温、湿度にあわせて
職人さんの五感を研ぎ澄ませて
微調整を繰り返し
すこしづつ糖蜜を掛けながら、乾かして
イラ粉に砂糖の結晶を定着させ
徐々に砂糖の結晶を大きくしていくため、
1日作業を10時間続けて
結晶化できる大きさはわずか1㎜。
通常の金平糖の大きさが約1.5㎝くらいのため、
完成させるには、
約2週間という長い時間がかかるのだそう。
常に状況の変化を感じて
作業を行わなければならないため、
一度作業を始めるとなかなか
手を止めることができない。
加えて、大きな釜を熱し行われる作業のため、
作業場の室温は常に40℃以上
夏には60℃近くにまで跳ね上がる。
その中で金平糖が出来ていく様を
常に確認しながら、コテで混ぜ合わせる作業を
水を飲むこともなく続けなければならない。
初めてこの作業を体験すると毎日のぼせて
鼻血が出るくらいといわれるくらい、
かなり過酷で職人さんの体力が要求される。
金平糖がこんなに大変な作業を経て
作られたものだったとは全く知らなかった私。
子供のころ、駄菓子屋で金平糖を買ってきて
「なんか、出っ張ってるところが
口の中でゴロゴロするぅ~」
と成長させるのに大変なイガ(角)に対する
若干の小言まで(本当にすいません)言いながら
子袋に入った金平糖を一気に口の中に入れ
一瞬にして食べつくしたことを思い出すにつけ
「本当にすいませんでした。」
と反省せずにはいられません・・・
ここまで説明してきた今平糖の作り方は
緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)さんが
どのように金平糖をつくっているか、
動画を見ればもっとわかりやすくなります。
お時間があれば下記のリンク先をご覧ください。
金平糖の見方が180度変わります。
https://www.youtube.com/watch?v=d-LDFwMlG-E
https://www.youtube.com/watch?v=vMosCg5K-9k&feature=emb_rel_end
https://www.youtube.com/watch?v=YMkUWS7rv9I&feature=emb_rel_end
つづく・・・
明日香