マルキヤ
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南蛮菓子・金平糖9(製造環境)

前回からのつづき・・・

金平糖として完成するまで、

天候、気温、湿度にあわせて

職人さんの五感を研ぎ澄ませて

微調整を繰り返し

 

すこしづつ糖蜜を掛けながら、乾かして

イラ粉に砂糖の結晶を定着させ

徐々に砂糖の結晶を大きくしていくため、

 

1日作業を10時間続けて

結晶化できる大きさはわずか1㎜。

通常の金平糖の大きさが約1.5㎝くらいのため、

完成させるには、

約2週間という長い時間がかかるのだそう。

 

常に状況の変化を感じて

作業を行わなければならないため、

一度作業を始めるとなかなか

手を止めることができない。

 

加えて、大きな釜を熱し行われる作業のため、

作業場の室温は常に40℃以上

夏には60℃近くにまで跳ね上がる。

 

その中で金平糖が出来ていく様を

常に確認しながら、コテで混ぜ合わせる作業を

水を飲むこともなく続けなければならない。

 

初めてこの作業を体験すると毎日のぼせて

鼻血が出るくらいといわれるくらい、

かなり過酷で職人さんの体力が要求される。

 

 

金平糖がこんなに大変な作業を経て

作られたものだったとは全く知らなかった私。

 

子供のころ、駄菓子屋で金平糖を買ってきて

「なんか、出っ張ってるところが

口の中でゴロゴロするぅ~」

と成長させるのに大変なイガ(角)に対する

若干の小言まで(本当にすいません)言いながら

 

子袋に入った金平糖を一気に口の中に入れ

一瞬にして食べつくしたことを思い出すにつけ

「本当にすいませんでした。」

と反省せずにはいられません・・・

 

 

ここまで説明してきた今平糖の作り方は

緑寿庵清水(りょくじゅあんしみず)さんが

どのように金平糖をつくっているか、

動画を見ればもっとわかりやすくなります。

お時間があれば下記のリンク先をご覧ください。

金平糖の見方が180度変わります。

 

https://www.youtube.com/watch?v=d-LDFwMlG-E

https://www.youtube.com/watch?v=vMosCg5K-9k&feature=emb_rel_end

https://www.youtube.com/watch?v=YMkUWS7rv9I&feature=emb_rel_end

 

つづく・・・

 

 

明日香