2020年 12月17日
パイロープガーネット(Pyrope Garnet)8
複屈折の結晶がどの方向から見ても
いつでもダブリングが見えるかというと
そうではありません。
結晶によっては「光軸 または 光学軸」とよばれる、
光が入射した際に2つの光に偏光しない方向
つまり、複屈折(DR)しない方向があり、
この光軸の方向に光が入るとダブリングは起こりません。
つまり、この方向に光を通して屈折率をはかったり、
複屈折(DR)かどうかのテストを行っても、
屈折率は1つで、複屈折(DR)かどうかのテストも、
単屈折(SR)として結果が出てきます。
これを防ぐため、屈折計で屈折率を計るとき、また、
偏光計で複屈折(DR)かどうかのテストを行うとき、
結晶(宝石)を30度づつ回転させながら
屈折率を7つのポジションではかったり
結晶(宝石)のポジションを何回か回転させて、
複屈折(DR)かどうかのテストを行ったりします。
つづく・・・
明日香