2021年9月20日 00:37:21 更新
ダイヤモンドが
理想的なラウンドブリリアントカットに
どこまで近づいているかを評価することが
カットグレーディングです。
つまり
人間で言うなら、
体のプロポーションがきれいかどうかは
頭長、身長、体重、肩、バスト、ウエスト、股下、ヒップ等が
理想的なバランスのよい配置となっているかを
計測することで評価されるように、
ダイヤモンドの
きれいなプロポーション(Proportion)は
①テーブルのサイズ、
②クラウンの高さ、
②クラウンの角度、
③パビリオンの深さ、
④パビリオンの角度
⑤ローワーファセットの長さ
⑥ダイヤモンド全体の深さ
⑦ガードルの厚さ
⑧キュレットのサイズ・位置
の各部位が、
理想的なバランスのよい配置となっているかを
ダイヤを拡大検査、計測し、評価します。
これに付随して、
人間で言えば、肌のつや、はり、
きめ細かさが備わっていることが
身体のバランスの良さをひきたたせるように、
ダイヤモンドの
フィニッシュ(Finish)と呼ばれる
①表面の研磨状態の良し悪し
・ダイヤモンドの表面にある傷
・ダイヤモンドの表面にある引っかき傷
・ダイヤモンドの表面にある、小さな穴
・ガードルの仕上げ程度
・カードル部分のギザギザ
・キュレット部位の摩耗状況
・ファセットの接合部分
そして、
②それぞれ部位が対称(シンメトリー)になっているか?
・ファセット接合部分のシャープさ
・石の中心線とテーブルの中心とのずれ
・石の中心線とキュレットの位置
など、
それぞれの部位が
どこまできれいに整っているか評価しします。
そして、この2つの
プロポーション(Proportion)と
フィニッシュ(Finish)から
総合的な評価を決定し、
ダイヤモンドのカットグレーディング
としての評価が決まります。
マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学会公認鑑定士)蔡 彰訓