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ダイヤモンドの査定 パート26 (Color Grading)

2021年1月22日 11:51:25 更新

前回の投稿からかなりご無沙汰してしまいました。

ダイヤモンドのカラーグレーディングを見てきましたが、

そもそもダイヤモンドの石の色を比較するという場合、

石が透明だとか、色がかんでいるとか、

少し色が黄色いとか言いますが、

結局、何を見て比較しているのでしょうか。

 

色には3要素と呼ばれる、

色を決める3つの要素が存在します。

その要素は以下の3つです。

①色相(hue)

②明暗(tone)

③彩度(saturation)

 

①色相(hue)とは?

赤、黄、緑、青、紫と根本的に色を区別する際の

色味の違いの事を言います。

この色は青だね、この色は赤だね、と言われれば

色相(hue)の話をしていて

色味の違いを明確に確定していることになります。

 

②明暗(tone)

読んで字のごとく、色が明るいか、暗いか、を表しています。

明るい青、暗い青、と言われれば

色の明暗(tone)の話をしていて、

同じ青でも明るさによって色の見え方は変わります。

 

③彩度(saturation)

色がどれだけ鮮やかなのかを表しています。

鮮やかな赤、くすんだ赤、と言われれば、

色の彩度(saturation)の話をしていて

同じ赤でも鮮やかさによって色の見え方は変わります。

 

以上の3要素が絡み合って、どんな色なのかが決まります。

 

話はもどって、ダイヤモンドのカラーグレーディングで

石の色を判断する際に、この色の3要素のうち、

石の明暗(tone)と彩度(saturation)を見て

色の深みがどのくらいなのかを判断し、

カラーグレーディング行っていることになります。

 

「このダイヤ、色がかんでいる」と一口に言っても

まさしく黄色、

茶色がかった黄色、

灰色がかった黄色、

といった場合や

 

初めから

茶色っぽい石、

灰色っぽい石

といった場合がありますが、

 

これらはすべて

色相(hue)についての話、

つまり、色味の違いの話をしていて

 

この色味の違いで

ダイヤのカラーグレーディングしているのではなく、

先にも述べたように、あくまで、

石の明暗(tone)と彩度(saturation)を見て

色の深みがどのくらいなのかを判断し

カラーグレーディングしていることを

理解している必要があります。

 

 

 

 

マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学会公認鑑定士)蔡 彰訓

 

 

 

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