2021年8月27日 00:21:33 更新
ダイヤモンドグレーディング(評価方法)の最後、
カットグレーディングの話に入る前に、
ダイヤモンドの評価基準を
もう一度おさらいしたいと思います。
ダイヤモンドの品質を評価する際に使われる指標は
4Cと呼ばれる4つのポイントがありました。
① Carat Weight(重量)
② Clarity Grade(クラリテー・透明度の等級)
③ Color Grade (カラー・色の等級)
④ Cut Grade(カット・仕上がりの等級)
以上、4つのポイント、
Carat、Clarity、Color、Cutの頭文字のCをとって
4Cと呼ばれ、この4つのポイントを見ることで
ダイヤモンドを客観的に評価することができます。
①のCarat weightはダイヤモンドの重さのことで
重ければ重いほど、
ダイヤモンドの大きさは比例して大きくなります。
基本的に重い方、つまり大きい方が
軽い物、つまり小さい方よりも
評価額は上がります。
②のClarity Gradeはダイヤモンドの中に
どれだけ内包物がふくまれていて、
ダイヤモンドの透明度に影響を与えているかを示していて
透明度が良いほど、評価額は上がります。
③のColor Gradeはダイヤモンドの
無色の度合いについて示していて、
通常、無色のダイヤモンドから
どのくらい黄色味をおびているかを
表しています。
無色に近いほど、評価額は上がります。
そして最後に
④のCut Gradeはダイヤモンドが
どれだけ理想的なラウンドブリリアンカットに
近いかを示していて、
理想的なカットに近いほど、評価額は上がります。
今回、話を始めるカットグレーディングは、
最も複雑で、技術的にむずかしく、
習得するのに時間を要するグレーディングです。
それと同時に、カットの良し悪しが
ダイヤモンドの美しさを大きく左右する
といっても過言ではありません。
では、そのカットグレーディング、
一歩一歩ご説明させていただこうと思います。
マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学会公認鑑定士)蔡 彰訓