更新 2021年6月11日 01:05:41
前回、複屈折する石を
屈折計で計測した場合
どのようなことが起こるか
ご説明いたしました。
今回は
屈折計を使用して
複屈折する石の計測手順を
詳しくお伝えします。
過去の当ブログ内、
詳しく説明しましたが、
宝石の結晶(石)によっては
「光軸 または 光学軸」とよばれる、
光が結晶(石)に入射した際に
2つの光に偏光しない方向、
つまり、
複屈折(DR)しない方向があります。
この光軸の方向に光が入ると
複屈折の結晶(石)でも
複屈折の反応を示さないため、
計測方向が光軸でないことを確認するため、
検体となる結晶(石)の向きを変えて
その都度、屈折計で計測する必要があります。
また、前回もふれましたが、
最大の屈折率と最小の屈折率を計測し
その差異の値が
複屈折率(BI=Birefringence )となるわけですが、
光が結晶(石)のどの面から入光するかによって
屈折率が変わってくるため、
検体となる結晶(石)の向きを変えて
その都度屈折率を計測しながら
最大の屈折率と最小の屈折率を計測する必要があります。
以上2点の理由で
検体となる結晶(石)の向きを変えて
屈折率を計測する必要が出てきます。
ではどのように行うのでしょうか?
その詳細な説明は次回で・・・
つづく
明日香