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ダイヤモンドの査定 パート32 (Color Grading)

2021年2月16日 00:24:54 更新

ここまで、ダイヤモンドを

カラーグレーディングする際のプロセスを

見てきましたが、

 

最後に

カラーグレーディングをする際に

全般的に注意しなければならない点を

4つお伝えします。

 

①「光を透過する物質は

厚い方が、薄い方よりも光を吸収する。

そのため、厚いほうが薄い方よりも色がよく見える。」

 

この現象のため、大きいダイヤモンドは

小さいダイヤモンドよりも、

色の微妙な違いを認識しやすいため、

 

大きいダイヤモンドの色を

通常よりも濃い色として認識し、

濃い色のカラーとして

グレーデングしてしまいがちになることを

念頭に置いておく必要があります。

 

②「石自体に色に影響する要因がふくまれている。」

・色のついた内包物、大きなくぼみ、ひび、が石の中に見受けられる時。

・ガードルが普通でない時。

(ちなみに、通常、ガードルはすりガラスの表面のように

加工されている。)

ガードルの幅が太い。

ガードルが面取りされている。

ガードルが磨かれている。

ガードルのクラウン側円周(クラウンの外周)に

ひげのような加工傷がたくさんついている。

 

以上、内包物とガードルは色に影響があることを

念頭に入れておく必要があります。

 

③「ダイヤモンドがリングにセットされている。」

石がリングにセットされていると、

リングの金属がセットされている石に反射して影響をあたえることを

念頭に入れておく必要があります。

 

④「コーティングによる色の改変が行われている。」

どことなく、ダイヤモンド自体に違和感を感じる場合、

ダイヤモンドが何らかの方法で

コーティングされている可能性を

念頭にいれておく必要があります。

 

以上4つのポイントを念頭にいれながら、

カラーグレーディングを進めます。

 

 

 

マルキヤ質店 G.I.A. G.G.(米国宝石学会公認鑑定士)蔡 彰訓

 

 

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